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1999 年度 実績報告書

近赤外ビデオ・生体解析による次世代型-注射器の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11794033
研究機関広島大学

研究代表者

升島 努  広島大学, 医学部, 教授 (10136054)

研究分担者 山田 亮  株式会社 ジェイ・エム・エス, 中央研究所, 所長(研究職)
新垣 知輝  広島大学, 医学部, 教務員 (80314748)
尾島 典行  広島大学, 医学部, 助手 (20311805)
キーワード近赤外 / 画像解析 / 注射器 / 注射針 / 近赤外ビデオスコープ
研究概要

1.注射器の問題点の抽出
日本で使われている市販の注射器特に注射針を購入し、同時に、注射についてのドクター、看護婦、ディーラーに対する聞き取り調査を行った。その結果、痛くない注射器にはメーカーの差があり、Terumo社のが少し良いこと、小さな注射針ほど痛くない事、翼付針がより痛くない操作が可能である事など、シリコンコートが大切等の情報が得られ、JMSとその結果について討議した。
2.近赤外ビデオスコープの開発による体内刺入時の観察
痛くないと言われている注射針の針先をビデオで、後で電子顕微鏡で精査した所、針の研ぎ面の形状には、進化があり、現在ではどのメーカーも同一形状を採用しているものの、刃先以外の面の後処理には、少しの差があった。痛くないメーカーの後処理は丁寧で、表面の平滑化が計られて居た。刃先は鋭く、それ以外は滑らかに加工することが重要であることがわかった。
近赤外ビデオスコープの開発による体内刺入時の観察の結果、注射針は刃先の斜面に沿って丁度楔の様に皮膚内に入り込み、その両端は切削され中心部は針先穴の上面で切削された皮膚が引っかかることがあることがわかった。従って斜面の角度の緩やかな方がよりスムースに入るが、血管内に留置される場合はその長い挿入面により血管内の血流を阻害する可能性があることがわかった。
3.改良注射針の試作
断面が横広で、切削中心部は針先穴の上面で切削された皮膚が引っかかる事のない針を試作し、その性能を評価した。引っかかりもなく、入りはスムースであるが、横広になった分の研磨をすればさらにスムースになることがわかった。今後更に改良を加え試作を続ける。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 升島努: "真空採血管用、採血器具"実用新案. (申請準備中). (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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