研究課題/領域番号 |
11794033
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
升島 努 広島大学, 医学部, 教授 (10136054)
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研究分担者 |
山田 亮 (株)ジェイ・エム・エス, 中央研究所, 所長
新垣 知輝 広島大学, 医学部, 教務員 (80314748)
尾島 典行 広島大学, 医学部, 助手 (20311805)
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キーワード | 近赤外ビデオスコープ / 注射器 / 注射針 / 次世代医療器具 |
研究概要 |
1.近赤外ビデオスコープの開発による体内刺入時の問題解析 11年度研究の問題点として、実体顕微鏡レンズが近赤外対応でなく、皮膚内透過が不十分であったので、購入し、更に注射針挿入時の組織破壊と針先形状の関係を研究した。またその時、針が皮膚組織を破り、血管を捉え、破り、注射液がどの様に流れるか、またその時かかる応力や痛みを増幅器で増幅し波形解析した結果、刺入時と血管刺入時に、大きな応力がかかることがわかった。注射液の流れは、小径のものは問題ないが、大径の場合、血管の流れを一時的に止めることがあり、大容量注入針は改善を施す事が必要である事が分かった。破壊組織周辺に転着した針のコーティング剤の場所と量およびその組織修復への影響を、ビデオ-質量分析装置を質量分析デジタルオシロスコープ購入により完成させ計測した結果、表皮に最も多く転着していることがわかった。これらの解析から、現在、注射針の新しい形態と機能について、特許化を検討中である。 2.改善型注射器の開発と問題の解析 検討され、考案されたいくつかのアイデアについて試作を開始したが、これは、特許対象となるため、内容はここで記さず、特許化の後、次年度最終報告で述べる。 3.改善型注射器の総合評価 この様な試作注射針の効果を、色々なデータを元に総合的に現在評価しており、最終年度の計画を立案中である。
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