研究課題/領域番号 |
11794036
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研究種目 |
地域連携推進研究費
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
堀田 知光 東海大学, 医学部, 教授 (70173606)
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研究分担者 |
辻 孝 日本たばこ産業医薬探索研究所, 主任研究員
加藤 俊一 東海大学, 医学部, 助教授 (70096212)
安藤 潔 東海大学, 医学部, 講師 (70176014)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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キーワード | 臍帯血 / 体外増幅 / ストローマ細胞 / 造血幹細胞 / CD34陽性細胞 |
研究概要 |
臍帯血は造血幹細胞移植に際し骨髄、末梢血に次ぐ第3の造血幹細胞供給源として近年注目を集めている。特に平成11年に発生した東海村における放射線被曝事故のような災害時には直ちに利用できる造血幹細胞供給源となる。しかし、臍帯血の最大の問題点は含有造血幹細胞数が限られており成人への適応が一部に限られていることである。申請者らは研究分担者である辻らが樹立したマウス骨髄ストローマ細胞株をfeeder layerとしたユニークな膜分離型共培養系を開発した。この培養系を利用して短期間に効率的な前駆細胞のex vivo増幅を可能にしたが応用する際の問題点として、(1)に由来する微生物、異種蛋白などの混入の可能性、(2)培養系のスケールアップ化、(3)培養造血細胞の生着と造血維持の評価が重要となる。申請者らは研究期間内に上記の問題点を解決し、2002年2月に第1例目の臨床応用を施行した。すなわち、(1)に関しては平成11年度に米国FDAのガイドラインに準拠した微生物、異種蛋白試験を米国のバイオベンチャー企業に委託し、われわれのシステムの安全性に問題のないことを確認した。(2)は平成12年度に100cm2のメンブレンを格子で仕切って各wellが1cm2になる培養バッグを試作した。(3)は平成12年度から13年度にかけて、NOD/SCIDマウスを用いて増幅前後の臍帯血CD34細胞のSRC頻度を測定した。増幅前後でCD34細胞当たりのSRC頻度がほとんど同じであったため、10倍前後増幅されていることが明らかとなった。学内倫理委員会の承認を得て、平成14年2月に第1例目の臨床応用を施行し、患者骨髄内にドナー由来細胞を確認した。
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