研究課題/領域番号 |
11800016
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
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研究分担者 |
神田 紀子 名古屋大学, 留学生センター, 助教授 (30252290)
村上 京子 名古屋大学, 留学生センター, 教授 (00210005)
尾崎 明人 名古屋大学, 留学生センター, 教授 (60119659)
才田 いずみ 東北大学, 文学研究科, 教授 (20186919)
大野 裕 名古屋大学, 留学生センター, 助教授 (40271407)
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キーワード | 日本語教育 / 遠隔教育 / 情報技術の教育への応用 / 3次元仮想空間 / チャット |
研究概要 |
JEWELS(Japanese-language Education Worldwide Electronic Learning System)と名付けたこのプロジェクトの基となった考えは、海外で外国語として日本語を学んでいる人たちが日本に住む日本語の母国語話者と社会的、建設的なインターアクションを通じて日本語を学ぶことができるようなサイバースペースを作るというものであった。 この構想のもとでの一番大きな目標は、三次元多ユーザチャット仮想環境という最新の技術がインターネット上の遠隔教育の中でどのように日本語を配信していけるかを、海外の学習者の日本語学習への動機付けを渡日前に高めることができるかどうかを見ることによって考察することであった。 本研究の第一期は1999年11月から2000年3月までで、この間に三次元多ユーザチャット仮想環境が仮想名古屋大学キャンパスという喩えに基づいて作られた。海外の大学数校を訪問することで学習者と教師のニーズの調査を行い、オーストラリアのメルボルン大学とイギリスのマンチェスター大学を本研究の共同研究校として選んだ。これは、これら二校が日本に送る学生のトレーニングをしなければならないという事情を抱えているとともに、十分な技術的なインフラ、特にインターネットへの高度な接続環境、日本語フォントを扱えるコンピュータ環境を持っていたことによる。 本研究の第二期は2000年4月から2001年10月までで、この時期、メルボルンとマンチェスターでJEWELSが実行に移された。この二校で日本語を学ぶ学生達が日本にいる母国語話者(名古屋大学、南山大学の学生、東京、大阪から参加したボランティア)と三次元多ユーザ仮想環境を用いてリアルタイムでチャットを行った。チャットの内容はこの二校の教師が決めたさまざまなトピックについてであった。JEWELSを使用した経験、渡日前の外国語としての日本語学習に対する動機付けについて、参加学生からデータを収集した。このようなシステムが海外の学習者の日本語学習への動機付けを高めるということを示した。
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