研究課題/領域番号 |
11832012
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
中谷 広正 静岡大学, 情報学部, 教授 (80109131)
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研究分担者 |
伊藤 敏彦 静岡大学, 情報学部, 助手 (20313926)
佐治 斉 静岡大学, 情報学部, 助教授 (10283334)
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キーワード | 表情 / 動作 / 感性 / 3次元情報 / 手 / 動画 / インタフェース / 画像 |
研究概要 |
人とコンピュータがフェースツーフェースでコミュニケーションがおこなえる自然なヒューマンインタフェースの実現を目指し、利用者の動作から感性情報を抽出するための動作解析手法について考察し、つぎの各手法の開発をおこなった。 1.エッジベクトルとエッジの信頼度を用いた移動物体の検出 固定カメラによって撮影された連続画像から、背景画像を利用することで移動物体領域を抽出できるが、撮影環境の明るさが変化したときには正確に領域を抽出できないことがある。本手法では、明るさの変化による誤検出を抑制するために、エッジ検出結果をもとに、明るさの変化に不変な特徴量であるエッジの信頼度と、エッジベクトルから、入力画像と背景画像とのエッジ類似度を算出し、類似度の低いエッジ点を移動物体のエッジとして抽出し、移動物体の検出を行った。 2.指示動作認識のための指領域解析 各種の対象にたいして指示する場合に大きな役割を果たす指に注目し、画像中の手領域から指領域を抽出し、どの指が伸びているのかを認識する手法を考案した。本手法では、画像から指の太さ・位置・方向を抽出し、指示の種類を識別した。また、手の方向と大きさを正規化することによって、手の方向やカメラからの距離に依存しない識別が可能になった。 3.カラーインデクシング法を用いた人物検出 カラーヒストグラムの変化を利用して、人物領域を検出する手法を提案した。色彩の一致度が高い領域を対象物として検出する従来の手法とは逆に、背景画像をモデルとして、カラーヒストグラム上で一致度の低い領域を検出することで人物領域を検出した。また、ヒストグラム上での変化量を画素ごとに算出することによって、カラーインデクシングによる検出誤差を減少できることを示した。
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