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1999 年度 実績報告書

感性の非線型性を取り扱う手法の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11832024
研究機関呉工業高等専門学校

研究代表者

長町 三生  呉工業高等専門学校, 校長 (50034327)

研究分担者 石原 茂和  尾道短期大学, 助教授 (90243625)
松原 行宏  香川大学, 工学部, 助教授 (30219472)
西野 達夫  広島工業大学, 工学部, 助教授 (00104076)
石原 恵子  広島中央女子短期大学, 助教授 (00238015)
土屋 敏夫  下関市立大学, 助教授 (10271074)
キーワード感性 / 感性工学 / 非線形性 / 多変量解析 / 新製品開発 / データベース
研究概要

感性工学は、新製品開発をはじめとした各種分野に適用されている。しかし、"感性"そのものについてこれまで十分に検討されているとはいえなかった。ここで、感性の意味空間は非線形をもっているものも少なくないが、これまでは統計的に線型モデルとして取り扱っており、現在まで活発な議論はされてなかった。
本研究では、色彩、形状の丸み・比率といった基本的なものはもとより、化粧品容器などの製品に対してSD評価データをもとに多変量解析を行ったところ、感性によって線形と非線形とに分類できることが判明し、感性のなかでも線形的特性か非線形的特性であるかが理解できた。一例をとして、「スリムな」や「スマートな」の感性は一次式で表現できるが、「地味な」は非線形な特性をもっている。「地味な」という感性は、相関は高くなく円形的なきれいな相関関係をもち、逆にスリム-スマート相関は線型の高い相関をもっている。基本的形状の分析でも、感性ワードごとに線型と非線型とに分類できる性格があることがわかり、非線型主成分分析で扱えることが判明した。
今後は、(1)感性に係わる多種の素データから感性ワードの特性を明確にする、(2)非線型モデルの構築を行う、(3)非線型性感性から設計への写像の非線型性の取扱を理論化する、などの課題に取り組む。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] S. Ishihara, K. Ishihara and M. Nagamachi: "Analysis of Individual Differences in Kansei Evaluation Data based on Cluster Analysis"Kansei Engineering International. Vol. 1, No. 1. 49-58 (1999)

  • [文献書誌] 石原茂和,石原恵子,長町三生ほか: "回帰モデルによる感性評価実験データの非線形性の検討"第1回日本感性工学会大会予稿集. No.1. 171 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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