研究課題/領域番号 |
11833002
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
上島 励 東京大学, 大学院・理学系研究科, 講師 (20241771)
|
研究分担者 |
武田 正倫 国立科学博物館, 動物部, 部長(研究職) (20000143)
雨宮 昭南 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (30011670)
遠藤 一佳 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (80251411)
青木 優和 筑波大学, 下田臨海実験センター, 講師 (70251014)
西川 輝昭 名古屋大学, 大学院・人間情報学研究科, 教授 (50126885)
|
キーワード | 底生動物 / 伊豆半島 / 海産無脊椎動物 / 多様性 / 動物相 |
研究概要 |
本年度は、吉佐美沖の海域の36地点において、ドレッヂによる底生動物サンプルの採集を行った。水深9mから水深80mまでの、主として砂泥底での採集を行い、底質、水深ごとに動物相の調査を行った。得られたサンプルは現場でソーティングまたは固定した後にソーティングを行い、これまでの調査では、15動物門が確認された。現在、個々の分類群ごとに分類、同定作業が進行中である。同定作業が進んでいる軟体動物の腹足綱では、少なくとも30種の未記録種が見出され、タマガイ科の1種は未記載種である可能性が高いと考えられた。 軟体動物については、約70種の腹足類、約30種の二枚貝類、4種類の掘足類のゲノムDNAを精製し、生化学的解析のための資料とした。これらの資料の中の後鰓類については、分子系統解析を行っており、コシイノミガイPupa strigosaについてはmtDNAの全塩基配列を決定した。 来年度も引き続き調査を行うと共に、今年度に得られたサンプルの同定作業を完了し、動物相を明らかにする予定である。
|