研究概要 |
本年度は,2年計画の初年度として、日常生活における低周波磁界環境における生体内の誘導電流密度の解析、並びに職場の例として機械工作における溶接機器を取り上げ、溶接工への暴露磁界分布特性を計測した。 実施した主な研究項目と成果は以下の通りである。 ・新規購入した磁界計測システムを用いて、溶接工への暴露磁界分布特性を計測し、その分布特性の検討を行った。 ・生体が電界と磁界が同時に存在する複合電磁界環境における誘導電流特性を数値解析し、その基礎的特性を明らかにした。 ・生体が接地状態と非接地状態における誘導電流特性を数値解析し、その基礎的特性を明らかにした。 ・生体膜が磁気的誘導電流特性に与える影響を数値解析し、その基礎的特性を明らかにした。 上述の成果は、来年度に計画している実態調査で得られる測定データの解析を行う上で、重要なデータを提供しており、本年度の研究計画はその目的を達したと考える。
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