研究概要 |
本年度は,2年計画の最終年度として,これまでに明らかにされている様々な電力設備周辺や家庭内における磁界環境において,生体をモデル化した簡易モデル内の誘導電界・電流特性を比較・検討した。 解析結果の検討を容易にするために,解析モデルには,球状,回転楕円状のような単純な形状を採用した。さらに内部媒質の影響は,これらの媒質中に球状媒質を仮定して検討した。なお,解析にはインピーダンス法(数値解析)や理論解析式を用いた。 実施した主な研究項目と成果は以下の通りである。 ・生体が電界と磁界が同時に存在する複合電磁界環境における誘導電流特性を数値解析し,その基礎的特性を明らかにした。 ・生体が接地状態と非接地状態における誘導電流特性を数値解析し,その基礎的特性を明らかにした。 ・生体膜が磁気的誘導電流特性に与える影響を数値解析し,その基礎的特性を明らかにした。 ・生体の電気的性質が統計的な分布を持つ場合の誘導電流特性の統計的性質を明らかにした。
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