研究分担者 |
松永 篤彦 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (00286387)
長澤 弘 北里大学, 医療衛生学部, 助教授 (70265742)
白鷹 増男 北里大学, 医学部, 助教授 (60050639)
中村 彩 北里大学, 医療衛生学部, 助手 (10337991)
清水 忍 北里大学, 医療衛生学部, 助手 (90286386)
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研究概要 |
本年度は研究最終年にあたり,以下の5つの観点から研究を行った. 1.エビデンスにもとづき有効とされる理学療法(PT)が現在どの程度存在するのか,コクランレビュー,リハビリテーション治療選択基準,Medlineを対象に検索を行って調査を行った.結果、PTの基礎となるエビデンスがまだ十分でないこと,集録済み情報も検索法によって利用できないことが示唆された.(清水・中村他,2002) 2,高齢者地域PT場面で採取したFIMデータを解析して,排尿障害を持つ高齢者の排尿関連動作と他の動作との関連付けを行って障害像を把握し,これに対するPTを考察した.(松永・清水,2002) 3.脳卒中片麻痺患者の発症直後の臨床データおよびその後数年間のADLデータをもとにして右麻痺患者と左麻痺患者の状態比較を行った(Nagasawa et al. 2001)このデータより脳梗塞患者のデータを用いて,構造方程式モデリング(SEM)を用いて予後予測が可能か解析を加え,SEMがPT関連データにも応用可能であることを確認した.(長澤・清水他,2001) 4.人工股関節全置換術後の症例を1年間日本整形外科学会股関節判定基準とSF-36,徒手筋力検査データにより縦断調査して障害の変化,を把握して,DIDH障害構造にあわせて潜在変数を想定したSEMを行って,障害の因果関係を明らかにした.(清水・小澤他,2001) 5.脳卒中片麻痺患者の歩行自立度と歩行移動動作テスト・片足立ちテストのデータを用いて,3者の相互関係を因子分析とSEMにより把握した,結果歩行移動動作能力を3潜在変数(因子)に集約することが可能であり,片足立ちテストにより各因子はそれぞれを70%説明可能であった.(清水・松永,2001)
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