研究課題/領域番号 |
11835041
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
豊倉 穣 東海大学, 医学部, 助教授 (20217566)
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研究分担者 |
安里 隆 東海大学, 医学部, 助手 (00266446)
田中 博 東海大学, 医学部, 助手 (20227169)
石田 暉 東海大学, 医学部, 教授 (50118907)
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キーワード | 脳卒中 / 排尿障害 / リハビリテーション / DHIC |
研究概要 |
【目的】脳卒中後に排尿障害を認める患者において、蓄尿期の症状に加えて残尿を合併する病態に着目し、残尿量、併存症や膀胱内圧検査の所見を検討した。 【対象】脳卒中後の排尿障害を認め、尿路感染症状がなく、抗生物質・抗コリン剤など明らかに排尿に影響する薬物を服用していない患者27名を対象(男性12名、女性15名、平均年齢67歳)とした。泌尿器科疾患の合併例は除外した。 【方法】自然排尿(尿意の訴えが明らかでない場合はセンサーを用いて自然排尿を検知した)後の残尿を導尿にて計測した。さらに残尿測定前後1週間以内に膀胱内圧測定を実施した。 【結果】以下の知見が得られた。 1.27名中12名に100ml以上の残尿を認めた。3名に糖尿病を認め、そのうち2名は100ml以上の残尿を呈していた。すなわち排尿困難症状や残尿感がなくても、残尿および残尿率が高い患者は少なくなかった。 2.膀胱容量が小さい患者が多いため、残尿が100ml未満でも、残尿率としては高くなることがあり、20名中2名は2回とも50%以上であった。 3.残尿を100ml以上認める12名中8名に膀胱内圧検査で蓄尿期に過活動膀胱を認めた。
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