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2001 年度 実績報告書

脳卒中排尿障害患者の評価とリハビリテーション

研究課題

研究課題/領域番号 11835041
研究機関東海大学

研究代表者

豊倉 穣  東海大学, 医学部, 助教授 (20217566)

研究分担者 田中 博  東海大学, 医学部, 助手 (20227169)
石田 暉  東海大学, 医学部, 教授 (50118907)
キーワード脳卒中 / 排尿障害 / リハビリテーション / 尿流動態検査 / DHIC / 残尿
研究概要

【目的】脳卒中後の排尿障害において、残尿を有する病態に着目して、併存症や尿流動態検査などの所見を検討した。また、その治療経過を観察した。
【対象】脳卒中後に排尿障害を認めた60名(男性27名、女性33名、平均年齢67歳)を対象とした。発症より4週未満、明らかに排尿に影響する薬剤を服用している、泌尿器科疾患を合併している症例は除外した。
【方法】自然排尿後の残尿を導尿にて計測して、100ml以上認めたものを残尿ありとした。また残尿測定前後1週間以内に尿流動態検査を施行した。
【結果】以下の知見が得られた。
1)60名中21名(平均年齢72歳)に残尿を認めた。全症例中、糖尿病合併例は8名で、4名に残尿がみられた。
2)生理食塩水を注入媒体とした尿流動態検査を施行した33名中のうち、9名に残尿を認めた。残尿を認めた9名のうち4名は、蓄尿時に膀胱機能の過活動がみられた。また、残尿を認めた9名中5名は排出時の膀胱機能が低活動で、4名に排出時の尿道過活動がみられた。
3)残尿あり群は有意に年齢が高く、また、排出時の尿道は過活動を呈する傾向があった。
4)残尿が多い群に対してはα遮断薬・抗コリンエステラーゼ薬などの薬物療法が一部の症例で有効であった。しかし効果が不十分なため、導尿を要することもあった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 古野 薫 ほか: "脳卒中の排尿障害-蓄尿症状を認める患者の残尿-"リハビリテーション医学. 38. S237 (2001)

  • [文献書誌] 古野 薫, 豊倉 穣: "脳血管障害とリハビリアプローチ"MB Med Reha. 14. 29-34 (2002)

  • [文献書誌] 古野 薫 ほか: "脳卒中の排尿障害-残尿を有する患者の検討-"第39回日本リハビリテーション医学会学術集会発表予定.

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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