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2000 年度 実績報告書

ネコの犬糸状虫症の免疫学的診断法の確立に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11836012
研究機関日本大学

研究代表者

野上 貞雄  日本大学, 生物資源科学部, 教授 (90172767)

研究分担者 中垣 和英  日本獣医畜産大学, 獣医畜産学部, 講師 (90143635)
キーワード犬糸状虫 / ネコ / Dirofilaria immitis / heart worm / 免疫診断 / 寄生虫
研究概要

1,疫学様相の把握のため、前年度は140頭の来院猫について免疫学的検討を行ない、1頭の猫が血清中の抗体並びに抗原が陽性であり、自然感染例の検出と臨床的には無症状期の免疫診断が可能となったが、本年度はさらに80頭の来院猫について免疫学的診断を行った結果、4頭(5%)の抗体陽性猫が検出され、それらの猫は臨床的には無症状であったが、肺動脈の蛇行がレントゲン検査で観察された。
2,臨床獣医師との情報交換および協力依頼を行ない、提供された自然感染材料を2例剖検し、肺栓塞症、肺動脈内膜の肥厚、好酸球の浸潤、肥満細胞の脱顆粒等の病理・電顕所見を得て報告した(動物臨床医学,9(4):印刷中,2001年;第129回日本獣医学会,2000年4月)。
3,感染幼虫の定量感染後に駆虫を行ない、感染曝露に伴う抗体価の推移を4頭の猫で観察した結果、抗体陽転は初回感染から42〜56日後で、一方、抗体陰転は989日後でも認められなかった。しかし、感染160日後と感染600日後に抗体価の大きな減少があり、その時の抗体価を考慮にすれば、最近の感染と過去の曝露を免疫学的に判別できるか可能性が示唆された。
4,未成熟虫の移植による定量感染猫を作出し、入手困難なミクロフィラリア血症猫の作出に成功し報告した(Veterinary Parasitology,92(3):227-232,2000.9)。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Nogami,S. et al.: "Quantitative analysis of microfilarial periodicity of Dirofilaria immitis in cats."Veterinary Parasitology. 92(3). 227-232 (2000)

  • [文献書誌] 池畑義久 他: "猫の犬糸状虫症における肺病変の病理学的観察"動物臨床医学. 9(4)(印刷中). (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2021-12-20  

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