研究課題/領域番号 |
11839026
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
木村 順平 日本大学, 生物資源科学部, 助教授 (30177919)
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研究分担者 |
朝比奈 潔 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (10147671)
井上 正 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (90124213)
片瀬 隆雄 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (70070696)
森友 忠昭 日本大学, 生物資源科学部, 講師 (20239677)
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キーワード | ビスフェノールA / フタル酸エステル / 内分泌撹乱物質 / 膣前庭 / 組換え酵母検出系 / プラスチック製品 / エストロゲン / コルチゾル |
研究概要 |
1 : 食品包装用ラップ及び食品調理用手袋から潜在的にn-ヘプタンに溶出する化合物を、ガスクロマトグラフで分離し質量分析計や核磁気共鳴スペクトルなどの高感度機器分析計で分析した。その結果、フタル酸エステルやアジピン酸エステルを同定し、それらのn-ヘプタン溶出液や同定化合物をエストロゲン活性スクリーニング用検体として調製した。また、ビスフェノールAと化学構造が類似する天然物ブドウ種子中のレスベラトールも同検体用として調製した。 2 : 市販プラスチック製品数十種類につき検討したところ、diethyl phthalate, DEHP、 benzylbutyl phthalate、 di-2-ethylhexyl adipateなどが検出さた。これらを含む試料について組換え酵母検出系によってその活性を調べたところ、給食用手袋に明らかな活性が認められた。また、テーブルクロスやプラスチック製おもちゃにもわずかな活性が検出され、一次スクリーニング法として組換え酵母検出系が極めて有効であることが示された。 3 : 各種ステロイドホルモンの魚類造血に及ぼす影響を調べた結果、コルチゾル添加培養において、Bリンパ球造血の抑制および顆粒球造血の促進が認められ、副腎皮質ホルモン(コルチゾル)様の特性を示す環境ホルモンが免疫系に影響をあたえている事が示唆された。 4 : エストロゲン様活性を解析する際に好適な標的器官について検討した結果、ツパイ目、霊長目の膣前庭腺が適当と考えられた。本腺の存在を組織学的に探索したところ、マカク属の膣前庭の左右両側にその存在を確認した。現在、エストロゲンリセプターの局在について検討中である。
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