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2000 年度 実績報告書

造形による知的営みとしての「造形知」の多角的研究、美学的、芸術的、心理学的、社会学的、歴史的、情報的、工学的観点から

研究課題

研究課題/領域番号 11871006
研究機関成安造形大学

研究代表者

小林 博道  成安造形大学, 造形学部, 教授 (80268078)

研究分担者 大野 俊明  成安造形大学, 造形学部, 教授 (20203888)
本郷 重彦  成安造形大学, 造形学部, 教授 (90209312)
木村 至宏  成安造形大学, 造形学部, 教授 (50298668)
金村 京一  成安造形大学, 造形学部, 講師 (70268085)
千速 敏男  成安造形大学, 造形学部, 助教授 (90298670)
キーワード造形活動 / 美術 / ロク・チトラカール / 造形知 / 西教寺真盛園 / 壁画 / 曼荼羅 / ネパール
研究概要

造形による知的営みとしての「造形知」は感覚器官に直接に関わるものであり、きわめて身体性に富む。そこで、私たちは、昨年度、その営みにおいて身体性が重要な契機をなす日常生活における「造形知」の諸相の検討から着手した。今年度は、その展開として、地域文化の形成の局面における「造形知」のありようと、さらに地域文化の蓄積としての歴史的景観の局面における「造形知」のありようについて研究した。
地域文化の形成の局面においては、滋賀県大津市にある西教寺真盛園で生活している高齢者たちと成安造形大学の若い学生たちとに共通の造形上の課題として壁画制作を提供し、「かたち」を通じてコミュニケーションする方法を探究した。作業は、2000年10月より12月にかけておこなわれ、「かたち」によるコミュニケーションについてばかりでなく、「かたち」と記憶との関係についても大いに示唆が得られた。
地域文化の蓄積としての歴史的景観の局面においては、2000年9月、京都市において個展を開催するために来日中であったネパールの曼陀羅画家、ロク・チトラカール氏を成安造形大学に招き、砂絵による曼陀羅を制作する共同研究をおこなった。ネパールにおける砂絵曼陀羅は、地域のなかで伝承されてきた「かたち」の蓄積であり、また宇宙観の表明でもある。今回の共同研究においては、加えて「かたち」と宗教との関連についても大いに示唆が得られた。

  • 研究成果

    (13件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (13件)

  • [文献書誌] 今井祝雄: "福祉とアートプロジェクト-真盛園リハビリ室の壁画制作をとおして"成安造形大学研究紀要「鳰」. 7(編集中).

  • [文献書誌] 山本和人: "造形知のスキーム"成安造形大学研究紀要「鳰」. 7(編集中).

  • [文献書誌] 山愛美: "「造形知」心理療法-ある造形作家の一連の作品にみるイメージの変様-"成安造形大学研究紀要「鳰」. 7(編集中).

  • [文献書誌] 小林博道: "佐渡版画村に造形知を探る"成安造形大学研究紀要「鳰」. 7(編集中).

  • [文献書誌] 大野俊明: "ワークショップ「マンダラ製作を体験して」"成安造形大学研究紀要「鳰」. 7(編集中).

  • [文献書誌] 本郷重彦: "PONKO視触響楽空間-本郷重彦作品展&高田みどりサウンド・コラボレーション-"成安造形大学研究紀要「鳰」. 7(編集中).

  • [文献書誌] 千速敏男: "様式論から図像解釈学へ:パノフスキーの場合"成安造形大学研究紀要「鳰」. 7(編集中).

  • [文献書誌] 千速敏男: "日本の電子ネットワークにおける美術系サイトの意義と今後の課題サイトのAuthorization"アート・ドキュメンテーション研究. 第8号. 62 (2000)

  • [文献書誌] 千速敏男: "ネットワーク時代におけるアーカイヴズのデジタル化のための方法論をめぐって"アート・ドキュメンテーション通信. 第48号. 10-12 (2001)

  • [文献書誌] 木村至宏: "里山:森の育む知恵"アート・トーク2000. 里山特集号. 127-173 (2001)

  • [文献書誌] 木村至宏: "湖東三山の美にふれる"アート・トーク2000. 61-79 (2001)

  • [文献書誌] 小林博道: "メディアリデラシーとビデオワークショップ"アート・ドキュメンテーション研究. 第8号. 55-60 (2000)

  • [文献書誌] 今井祝雄: "白からはじまる私の美術ノート"ブレーンセンター. 270 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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