適応指導教室における援助活動プログラムを作成するために、今年度は全国250個所の適応指導教室を無作為に抽出し、指導員に対してアンケート調査を実施した。 質問項目は、次の通りであった。属性については、7項目設定した。次に、適応指導教室において活動されていると思われる25項目について、どの程度心がけているか、どの程度うまくいっているかという視点から7段階評定をしてもらった。また、適応指導教室のあり方として現在いわれている3つ(学校生活への復帰を支援する場である、子どもの自立を支援する場である、指導や援助を組織的、計画的に行う場である)について、どの程度賛同か、どの程度達成されているかという視点から5段階評価をしてもらった。指導員の位置づけとして、教育者としての知識・技術、心の専門家としての知識・技術について、どの程度必要か、どの程度満たしているかという視点から5段階評価してもらった。最後に、指導員という仕事に対しての満足度5段階評価とその理由を自由記述してもらった。また、効果的あるいは有功と感じられる活動を紹介してもらった。 現在、得られた結果については分析中であり、これをもとに実際の適応指導教室における援助活動プログラムを呈示することを次年度における目標としている。
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