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1999 年度 実績報告書

初等・中等教育学校の外部評価に関する基礎的比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 11871045
研究機関国立教育研究所

研究代表者

小松 郁夫  国立教育研究所, 教育経営研究部, 室長 (10130296)

研究分担者 沖 清豪  早稲田大学, 第一文学部, 専任講師 (70267433)
木岡 一明  国立教育研究所, 教育経営研究部, 室長 (10186182)
キーワードイギリス / 学校評価 / 学校監査 / 外部評価 / 初等・中等教育 / アカウンタビリティ / OFSTED
研究概要

本年度はまず、イギリスにおける外部評価機関である「教育水準監査院」(Office for Standards in Education:OFSTED)に関する文献収集を行い、創設経緯や活動内容やその成果に関する分析を行った。合わせて、学校監査報告書及びOFSTEDの発行物を収集整理し、それらの比較分析を合わせて行い、来年度のための基礎データを作成した。
文献研究からは、OFSTEDの登場は、外部評価機能を学校教育に導入し、「説明責任」(Accountability)の明確化を図ろうとしていること。そして、経営学の中で発展してきた「ベンチマーキング」などの経営学の手法を学校教育に応用しようとしているなどを意味していることが明らかになった。文献としては、書籍の他に、OFSTEDの最高責任者であるクリス・ウッドヘッド氏が学校監査報告をもとに行う、毎年の「年次講話」(Annual Lecture)の原稿なども分析の対象とした。書籍以外の原文資料については、「年次講話」の原稿も含め、ウッドヘッド氏の好意により、直接同氏より入手した。
次に基礎データの作成に当たっては、OFSTEDのホームページより入手した学校監査報告書やOFSTEDが公表している学校監査のハンドブックや種々の報告書などを比較分析の対象とした。そして、学校監査の基本的な枠組みや方法、その活用方法(数値化する手法など)などについて考察を進めた。ここでは、全国共通の手法で学校監査が実施され、そこから得られたデータを基に説明や改善のアドバイスや支援が行われていることが解明できた。また、種々の報告書の分析からも、収集データが各学校や地方教育当局の学校改善や教育水準の向上に活用されていることが明らかとなった。
次年度は、先行研究や文献研究を通して明らかにできた基礎データを基に、イギリスへの現地実態調査を行う予定である。また並行して、日本の指導主事制度に関する調査研究を行い、日本の初等・中等教育への外部評価の導入可能性とそのあり方について研究を進める予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小松郁夫: "学校に対する外部評価機関の役割と課題"学校経営. 第44巻第13号. 79-85 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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