研究の報告書(『弥生時代後期〜古墳時代前期における北陸北東部系土器の研究』2002年刊)において北陸北東部の新潟県とそれに隣接する福島県・長野県の18遺跡の土器を観察したその所見を記すとともに、108枚の写真を掲載した。 脚部に二孔隣接して穿孔する手法が会津の一形態にみられるかもしれないという形態から地域色となる可能性を示した。 白河市明戸遺跡出土の土器が形態的には外来の(北陸地方の)ものでも胎土巾砂礫から地元の土と砂礫で作られた可能性を示す等、指摘した。 また、土器胎土中砂礫の観察結果を文字化し、今後の基礎データとなるようにした。また、砂礫観察の個々の結果および地域毎の型の設定結果が検証を受けやすいようにカラー写真を提示した。
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