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1999 年度 実績報告書

ペルシャ資料による中国語音韻史研究

研究課題

研究課題/領域番号 11871061
研究機関青山学院大学

研究代表者

遠藤 光暁  青山学院大学, 経済学部, 教授 (30176804)

キーワード回回薬方 / 中国語音韻史 / 元代音 / 明代音
研究概要

今年度は元代〜明代の中国語音を反映する二つのペルシャ資料のペルシャ文字をローマ字転写化した。
一つはペルシャ人が記した中国旅行記に含まれる固有名詞の音訳で、こちらは数が少なく、また断片的であり、地名・人名の原語が何であるかが突き止められるものが少なかったため、体系的な研究資料とはし難い如くであることが明らかとなった。
いま一つは北京図書館蔵のペルシャ医学書の中国語訳『回回薬方』であり、こちらは漢字音訳の脇にペルシャ文字が書いてある場合があり、原語とペルシャ文字転写の比定が比較的容易である。今年度はペルシャ文字が記してある部分のローマ字化を行ったが、来年度は更にこれを梃子として漢字のみが記されている音訳部分も検討する予定である。
今年度は基礎資料の転写が主な研究作業であったが、来年度は更にそれを中国語音韻史に照らして、その反映する音価・音韻体系・基礎方言・中国語音韻史における位置づけなどの研究を行う予定である。
また、今年度は作業が完了しなかったラシード・ウッディーンの『中国史』に含まれる漢語固有名詞の音訳の原語同定作業も来年度はなしたいと考えている。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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