本研究は、ヨーロッパの広告規制を対象として、不当な市場行動を市場秩序の外枠としての法秩序がどのようにそれを捉え規制しうるかという観点から、検討する研究である。 平成13年度は、11年度、12年度の研究成果を基礎として、それを継続しつつ、遂行された。 第1に、昨年のドイツ・オズナブリュック大学教授アーレンス報告の一部であるEUの電子商取引の問題性についての論稿を翻訳し、公表した。他の報告、共同研究については、公表の準備中である。 第2に、ヨーロッパ不正競争防止法の注釈書の翻訳作業を行った。基礎研究部分としてきわめて重要である。すでに、1条および3条についてはほぼ終えつつある。 第3に、さらに、ヨーロッパ広告法が、メディア法領域、とりわけ、インターネット取引上にどのような影響を及ぼしつつあるか、を分析した。 第4に、ヨーロッパ広告法の総体についての研究をさらに継続した。 第5に、上記のメディア法、オンライン法関係の資料を収集した。
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