バイオ・ベンチャーの日米比較に関する実態調査を、バイオ・スタートアップ企業、TLO、ベンチャー・キャピタル等を対象に事例研究として着手し、中間報告を学会にて行なった。 1.主要実態調査 (1)米国 バイオの中でも最もホットなゲノムを中心に脳を含めた領域のスタートアップ企業として、ボストンのVariagenics、メアリーランドのCelera Genomics、ソルトレイクのArcaris及びNPS Pharmaceuticals、そして南サンフランシスコのAxys等を訪問した。TLO関係では、MIT、ユタ大学、スタンフォード大学、そしてUCバークレイ校を訪問した。また、コンサルティング企業として、Russell Welshを訪問した。さらに、バイオ関連ベンチャー・キャピタルの専門で家あるハーバード大学のJ.Lerner準教授にも会った。 (2)国内 国内のゲノム及び遺伝子治療関連企業として、スタートアップ企業8社、大企業中央研究所1箇所を、TLO関連として、筑波リエゾン研究所、筑波TARAセンター、筑波研究コンソーシアム、慶応義塾大学知的資産センター、早稲田大学学外連携推進室、東京工業大学理工学振興会を、ゲノム研究機関として、理化学研究所ライフサイエンスセンターの筑波研究センターと同ジーンバンク室を、脳研究センターとして滋賀医科大学分子神経科学研究センターを、さらに、ベンチャー・キャピタルとして2社を各々訪問あるいは面会調査した。 2.中間主要報告 OA学会第39回全国大会では、音の認識に関する脳研究の例を、日本中小企業学会第19回全国大会では、再生医学での創業の例を、研究・技術計画学会第14回年次学術大会では、ゲノムに関するVariagenicsの事例を、日本ベンチャー学会第2回全国大会では、Celera Genomicsにおける立ち上がり状況を各々報告した。
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