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2001 年度 実績報告書

K3局面の数論

研究課題

研究課題/領域番号 11874002
研究機関東北大学

研究代表者

森田 康夫  東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20011653)

研究分担者 佐藤 篤  東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (30241516)
梶原 健  東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (00250663)
石田 正典  東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30124548)
伊藤 浩行  広島大学, 工学部, 助教授 (60232469)
志甫 淳  東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (30292204)
キーワード代数多様体 / 有理点 / 高さ / K3局面 / 不定方程式 / 代数局面 / アーベル多様体
研究概要

森田康夫は昨年度までの分担者であった佐武一郎と協力しながら、本年度もK3-曲面の数論的性質をK3-曲面に対応する久賀・佐武のアーベル多様体を手掛かりとして研究した。
具体的には、2次元のアーベル多様体Bが体k-上定義される場合に、Morrisonが構成したBのべきからそれを位数2の自己同型で割った特異点を持つ多様体を非特異化してできるクンマー曲面の久賀・佐武のアーベル多様体へのisogenyが、どのような体上で定義されるかを詳しく調べた。
また、2次元のアーベル多様体Bが体k上定義される場合に、それを位数2の自己同型で割ってできるクンマー曲面の2次元のコホモロジーにおけるk上の絶対ガロア群の作用を調べ、このクンマー局面の上の代数曲線の分布と性質を研究した。
さらに2次元のアーベル多様体Bが体k上定義される場合に、特異点を持つクンマー曲面のk一有理点は、kの2次拡大体K上のBの有理点と対応することを使って、この特異点を持つクンマー局面の上のk有理点の分布を研究した。
佐藤篤は、2次元のアーベル多様体Bが体k上定義された楕円曲線の直積E×Eの場合に、BのE上のsectionsから生じるBから得られるクンマー曲面上のk-有理点の高さに関する漸近分布を研究した。
また、Weierstrass方程式で与えられた体k上定義された楕円曲線Eと、Eのk上定義された有限部分群Γが与えられたとき、EのΓによる商群E'=E/Γのk上の定義方程式を具体的に与えるのがVeluの公式であるが、佐藤篤はVeluの公式を使って代数体の不分岐巡回拡大の密度を研究した。
石田正典は、K3局面の数論への応用を視野に置いてトーリック多様体の性質を研究した。
伊藤浩行は、我々の研究と密接に関連する標数が正の体上の準楕円曲面の研究を行った。
梶原健は、我々の研究と関連のあるアーベル曲面の4次元トーリック多様体への埋め込みを研究した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Atsushi Sato: "On the class numbers of certain number fields obtained from points on elliptic curves"Osaka J.Math. 38. 811-825 (2001)

  • [文献書誌] Jang-Ho Chun, T.Kajiwara, Jong-Sook Lee: "Isomorphism theorem on low dimensional Lie algebras"to appear in Pacific Journal of Mathematics.

  • [文献書誌] A.Shiho: "Crystalline fundamental groups II --- Log convergent cohomology and rigid cohomology"to appear in J.Math.Sci., Univ. Tokyo.

  • [文献書誌] 森田康夫: "$p$-進数"数学のたのしみ. 25. 72-83 (2001)

  • [文献書誌] 森田康夫: "不定方程式研究の現状の紹介"数理解析研究所講究録. 1219. 1-10 (2001)

  • [文献書誌] 森田康夫: "現代数学の展望(上野健爾, 志賀浩二, 砂田利一編)"日本評論社. 216 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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