研究概要 |
本年度は,設計のためにプラズマレンズの数値解析を行った.解析には輻射輸送を考慮した1次元電磁流体コードを用いた,初期プラズマ半径,放電電流,初期圧力などの初期値をパラメータにして,プラズマレンズの挙動を調べ,プラズマ中に発生した磁束密度の空間分布とその時間変化を求めた.その結果,プラズマレンズのピンチ時間は初期プラズマ温度とその分布に強く依存することが分かった.また,初期圧力に対する依存性はさほど大きくなかった.プラズマ中の磁場は比較的なだらかな分布をしており,イオンビームを通した際の非線形効果による悪影響は小さく,大電流重イオンビーム用の強集束力レンズとして十分に用いることができる見通しを得た.
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