研究課題/領域番号 |
11874040
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
嶋 達志 大阪大学, 核物理研究センター, 助手 (10222035)
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研究分担者 |
豊川 弘之 電子技術総合研究所, 量子放射部, 研究官
大垣 英明 電子技術総合研究所, 量子放射部, 主任研究官
永井 泰樹 大阪大学, 核物理研究センター, 教授 (80028240)
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キーワード | CT装置 / ガンマ線CT / レーザー逆コンプトンガンマ線 |
研究概要 |
ガンマ線CT装置の原理的可能性を調べるため、下記の手順でテスト実験を行った。 (1)直径50mm、長さ200mmのパラフィンで包まれた、円柱状の鉛試料(直径20mm、長さ50mm)をテストサンプルとして使用 (2)試料内部走査用ガンマ線ビームとしてレーザー逆コンプトンガンマ線(LCS―γ)を使用 (3)試料を精度よく移動し、位置決めするための試料ステージを作成 (4)断面方向(長さ方向と直角な方向)については水平、垂直方向とも5mmステップでサンプルを移動し、LCS-γビームを入射し、透過したγ線をBGO検出器によって検出し、γ線透過率を測定 (5)側面(長さ方向)については水平方向10mm、垂直方向5mmのステップでサンプルを移動し、(4)と同様にγ線透過率を測定 (6)(4)、(5)で得られた透過率を2次元マップとして図示 この結果、サンプルの移動ステップ(断面方向5mm、奥行き方向10mm)に相当する解像度(位置分解能)でパラフィン内の鉛の像が得られ、ガンマ線CT装置が原理的に実現可能であることを確認した。
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