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1999 年度 実績報告書

海底地下水湧出に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11874064
研究機関奈良教育大学

研究代表者

谷口 真人  奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (80227222)

キーワード海底地下水湧出 / 自記地下水湧出量計 / 大阪湾 / 沿岸環境
研究概要

大阪湾沿岸海底地下水湧出量を明らかにするために、自作のヒートパルス式自記地下水湧出量計による連続測定を、淀川河口、泉南樽井サザンビーチ、淡路島浦県民サンビーチの3地点で行った。測定間隔は5分で、水深約0.5から1mに湧出量計をセットした。地下水湧出量の連続測定の結果、海底湧出量は潮汐の影響を強く受けていることが明らかになった。満潮時には陸域地下水位と海水位との差が小さくなり、動水勾配が小さくなることから地下水湧出量が減少するのに対し、干潮時には地下水位と海水位との差が大きくなり、動水勾配が大きくなることから地下水湧出量が増加することが明らかになった。また降水の影響に関しては、イベント降雨についてはその影響は明らかにならなかったが、月雨量と地下水湧出量との間には相関関係が見られた。また大阪湾への地下水湧出量を推定するために、大阪湾沿岸に位置する深井戸観測井10箇所において、地下水温鉛直分布の測定を行った。観測された地下水温鉛直分布は上に凸の分布を示すところが多く、上向き地下水流動の存在を示している。帯水層の温度拡散率の推定を行った後、移流拡散式による地下水湧出量の推定を行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Makoto Taniguchi: "Submarine groundwater discharge into Osaka Bay、Japan"Water Resources Research. (発表予定).

  • [文献書誌] Makoto Taniguchi: "Evaluation of saltwater-fresh water interface from borehole temperature"Jounal of Hydrology. (発表予定).

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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