研究概要 |
今年度においては,ダイヤモンドアンビル高圧装置に外熱用の白金のコイルヒーターを組み付け,100GPaまでの条件で約700Cまでの高温を発生することが可能になった.この装置をX線回折装置に取り付け,高温高圧X線その場観察実験が可能になった.この装置を用いて,Fe-H2O系の高温高圧相関係を解明した.その結果,35GPaの圧力で700C以上で金属鉄と水が反応して,FeOとFeHが生ずることが明になった.この反応は現在のプレート内部とともに,初期地球や始源的な小天体内部の温度圧力条件で生じることが明らかになり,これらの天体内部でも重要な役割をしているものと推定される.今後さらに温度圧力範囲を広げた実験を計画している. さらに,氷のVIの高圧下での粒成長速度が測定され,その圧力依存性を調を明らかにすることができた.今後粒成長速度から流動則を推定する計画である。
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