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1999 年度 実績報告書

シリコン微細加工による熱超音波アレイの研究

研究課題

研究課題/領域番号 11875093
研究機関東京農工大学

研究代表者

越田 信義  東京農工大学, 工学部, 教授 (50143631)

キーワードポーラスシリコン / シリコンナノクリスタル / キャリア空乏効果 / 熱誘起音響効果 / 超音波発生素子
研究概要

シリコンナノクリスタルの熱音響効果を利用した新しい超音波放出現象を確認し、さらに素子のアレイ化によって超音波出力の高効率化を図る研究を行った。今年度において得られた主な成果を以下にまとめる。
(1) シリコンナノクリスタルの熱音響効果の解析
単結晶シリコン基板上に量子サイズシリコンナノ結晶層を形成すると、熱伝導が極端に異なる二層構造が形成される。このような系から期待される熱誘起現象を理論的に解析したところ、実用レベルの超音波出力が発生可能との見通しが得られた。
(2) 素子の基本設計・試作と特性測定
新原理の熱誘起超音波エミッタについて素子構成・サイズなどを設計・試作し、電気的な入力による音響出力特性を測定したところ,超音波の発生が観測された。出力が入力パワーに比例し、かつひろい周波数帯にわたって一定であることなど、理論的な予測通りの特性を示すことを確認し、本方式が従来の固体振動形超音波源にはない特長と技術的発展性をもっていることが明らかになった。
(3) 素子の微細・アレイ化の検討
熱誘起現象のスケーリング則に沿って、素子を微細化しさらに周期的に配列した素子の設計を行い、プロセスフローとその具体的方法を決定した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] H.Shinoda,T.Nakajima,K.Ueno,and N.Koshida: "Thermally induced ultrasonic emission from porous silicon"Nature. 400. 853-855 (1999)

  • [文献書誌] N.Koshida and B.Gelloz: "Wet and dry porous silicon"Current Opinion in Colloid & Interface Science. 4/4. 309-313 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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