研究課題/領域番号 |
11875111
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤井 滋穂 京都大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10135535)
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研究分担者 |
岸本 直之 京都大学, 大学院・工学研究科, 助手 (00293895)
津野 洋 京都大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40026315)
宗宮 功 京都大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60025947)
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キーワード | GIS / ビオトープ / 都市内河川 / 植生 / 下水道普及率 / 水質 / 評価手法 / 浄化機能 |
研究概要 |
本研究はGISを利用した、定量的かつ客観的なビオトープ機能評価手法の開発を目的とする。このため、(1)GISを利用した地理情報整理、(2)現地での水質・植生・動物種数調査、(3)住民・訪問者アンケートを実施し、(1)対象地域の自然度、(2)対象地域へのアクセサビリティー、(3)環境浄化機能、等を把握し、上記評価手法の確立を目指すものであり、初年度の研究活動として、下記のことを実施した。 (1)調査対象地域を、京都市内鴨川流域の北大路橋-加茂大橋-丸太町間と高野橋-加茂大橋との約4km区間に設定(鴨川と高野川が合流するY字形流域)。(2)同流域に関する水質・生物に関する調査を実施(2地点で、10数回の調査、調査項目はクロロフィルa、NOx-N、NO_3-N、SS、TOCなど)。(3)同地域の河川改修等の情報を、京都府の土木事務所・生活環境課等からのヒヤリングで調査(特に、砂州の除去年次に注目、同流域内では、除去後期間が1〜10年と大きく異なる場所有り)。(4)同地域の水質・生物の基礎情報を収集・データベース化(流域内には5地点の定期間ショック場所有り、また水位データも1点で測定)。(5)週一回の頻度で継続的に、流域河床状況を20強の地点でデジタル情報として収集(デジタル画像により、砂州の変化過程を把握のため)。 今後は、これらデータを有機的に結びつけGISに取り込める形として整理を行なう。そのため現在、周辺地域データとして、下水道の年次別普及図、土地利用、家屋数・人口、緑地度、主工場・事業所、行政情報、水供給ライン、環境水網等を収集・整理しつつある。
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