前年度(98年度)までに予備的に実施した調査対象に加え、本年度は、まず1次調査として、これまで未実施の九州全県のバックアップ施設へのグループホーム(以下GH)に関する調査票郵送調査(82施設GH146ホーム)を行い、48施設GH104ホームの回答を得た。その回答内容を考慮し、2次調査として、九州13施設(GH35ホーム)、および、これに中国地方3施設(岡山、広島、島根各県1施設・GH19ホーム)を加えた訪問調査(ヒアリングおよび平面図採取)を実施した。 以上から、有効回答201ホーム・入居者833名、(データにより143ホーム・661名)、および、平面図が入手できかつ平面構成その他の分析が可能であった102ホーム・入居者427名、さらにGHを退居した69名が分析対象である。現在これらの基礎的考察を行っている。 次年度は、上記考察により仮説的枠組みを設定した上で、仮説の補強あるいは比較検討による地域性の確認のためサンプルを補充するとともに、典型事例を抽出し、より詳細な住まい方調査を実施し、今後益々増加するであろうGHの計画理念・設計指針を見出す方向での分析を行う予定である。
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