• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

悪臭分解活性を有する微生物の分離とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 11875178
研究機関京都大学

研究代表者

江崎 聡  京都大学, 大学院・工学研究科, 助手 (20291429)

キーワード脱臭 / スクリーニング / 分離
研究概要

鹿児島県および三重県の養豚場に使われている特殊な飼料および床土から嫌気性菌を17株、好気性菌を17株、計34種類分離した。これらの試料は屎尿の脱臭、分解を効率よく行なうことが知られており、土中に生息する微生物によって様々な臭い物質や有機酸などの有機物が生産された後にそれらが分解されていると考えられる。
そこでまず、これらの微生物が臭い物質を生産するかどうかを栄養培地に接種して調べた。その結果、通常大腸菌等の培養で発生するインドールやスカトールなどの悪臭をほとんど生産しない菌種が34種類中9種類存在することが確認された。残りの菌についてはほとんどが悪臭物質を生産していた。さらに、悪臭をほとんど生産しない菌種より染色体DNAを抽出し、遺伝子増幅法(PCR法)によって16SリボソームRNAの塩基配列の一部を決定した。得られた塩基配列をもとに相同性検索システムを利用して菌の同定を行なった。その結果、これらの菌はPseudomonas属が2種類、Bacillus属が5種類、Verrucomicrobium属が1種類、残りの一つは未同定のものであると推測された。現在、これらの菌がどの程度の悪臭分解を示すのか、また、大腸菌などの悪臭物質を生産する菌と共培養を行い臭い物質がどの程度分解されるかを検討中である。

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi