• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

分子スプリングの創製と機能

研究課題

研究課題/領域番号 11875212
研究機関和歌山大学

研究代表者

田中 和彦  和歌山大学, システム工学部, 教授 (00025446)

キーワードヘリセンジオール / クラスレート / 分子バネ / 超分子構造
研究概要

チオフェンよりラセミ体ならびに光学活性なヘリセンジオールを合成した。ラセミ体ヘリセンジオールをエタノールやクロロエタンから再結晶すると,これらの溶媒分子を結晶中に取り込み,クラスレートを形成することを見出した。また,右巻きヘリセンジオールは自己集合により四つ葉のクローバー型の超分子組織体を形成することを見い出した。次に,これらクラスレートや超分子結晶のX線結晶構造解析を行ったところ,いずれの結晶中においてもヘリゼンジオールは水素結合によるネットワークを形成しており,ヘリセンのらせんのピッチは周りの環境に応じて大きく変化していることが明かとなった。すなわち,ヘリセンの末端のチオフェン環の二面角は33.8°から54.5°と20.7°も変化しており,61%もピッチが伸びている。ヘリセン骨格の結合距離はほとんど同じであることから,これらの結果はヘリセン分子がバネの様に伸び縮みしていることを示している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kazuhiko Tanaka: "Novel Chiral Heterohelicenes and Biaryls for Nonlinear Optics: Synthesis,properties and Crystal Stuructures"Nonlinear Optics. 22. 329-332 (1999)

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi