ターボチャージャー用遠心圧縮機を用いた風洞実験を行った。スプリッタ付きインペラーに対して、ディフューザーをベーン付き2種類(平板型および二重円弧翼型)とベーンレスの合計3種類に変え、圧縮機特性を計測した。 カオス解析のための壁面静圧変動力の時系列データは、設計点作動状況から徐々に流量を絞ることにより不安定作動に至る詳細を取得した。 構築した計算ソフトウェアを用いて処理をした相図ならびに相関積分結果は、圧縮機作動が、不安定流量点に近づくにつれ、特徴あるアトラクター様式及び積分値を示し、これらを指針とする圧縮機の不安定予知が可能であるとの成果が得られた。
|