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2000 年度 実績報告書

ライムギ1R染色体に座乗するセカリン遺伝子の除去

研究課題

研究課題/領域番号 11876001
研究機関京都大学

研究代表者

遠藤 隆  京都大学, 農学研究科, 教授 (60068830)

キーワードコムギ / ライムギ / セカリン / SDS・PAGE / C-バンド / GISH / 病害抵抗性 / サビ病
研究概要

ライムギの1R染色体は病害抵抗性などの農業上有用な遺伝子を有するが、同時に製パン性などのコムギ粉の品質を低下させるセカリンという種子貯蔵タンパク質の遺伝子座も持っている。本研究は、遺伝的ゲノム再編成とういう新規の手法により1R染色体から病害抵抗性遺伝子を残してセカリン遺伝子座のみ除去することを目的とした。本年の成果は以下の通りである。
1.セカリンのSDS・PAGE電気泳動分析
前年度に選抜した5系統について、SDS・PAGEにより分析を行った結果、PCRによる遺伝子座の存在の有無と実際のセカリンタンパク質の発現が完全に一致することが明らかになった。セカリン遺伝子座は、5系統中3系統で失われていることが明らかになった。
2.ライムギ1R附随体転座系統の病害抵抗性の検定
5系統について、オーストラリア国シドニー大学のDr.R.Mclntoshの協力により、3種類のサビ病(クロサビ、キサビ、アカサビ)に対する抵抗性の検定を行った。その結果、クロサビに対してはどの系統も同じ反応を示したか、キサビ、アカサビに対して4系統が抵抗性を有していた。その4系統の内2系統はセカリン遺伝子座を失っていることが判明た。
3.転座1R染色体をもつ系統の育成
セカリン遺伝子座を失っているが病害抵抗性遺伝子は保有している2系統について、各種のパンコムギ品種を戻し交雑し、それぞれの転座1R染色体を有している個体をC-バンド分染法と分子雑種形成法(GISH)で選抜した。
現在これらの結果をまとめ、投稿論文を作成中である。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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