ゲノム科学の進展は著しく、2000年の半ばまでにはヒトゲノム塩基配列の9割方の「草稿」が出来上がるとまでいわれている。新規ORF翻訳産物の中からシグナル配列を有するクローンを選出することの必要性が加速化している。そのためのゲノム情報サーバー、発現頻度解析データ用のサーバー等の構築および運転を開始した。また、本邦のcDNAプロジェクトの成果である完全長cDNAコンソーシウムにも加入することにより、興味深い遺伝子について直ちに完全長クローンを入手することもできるようになり、発現実験へシームレスに移行できるようになった。次年度は発現させたタンパクの機能解析の手法についても検討してゆきたい。
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