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1999 年度 実績報告書

マラリアの病原性に関与する熱ショック蛋白質90の遺伝子解析

研究課題

研究課題/領域番号 11877046
研究機関徳島大学

研究代表者

高島 美和  徳島大学, 医学部, 助手 (60304507)

研究分担者 前川 洋一  徳島大学, 医学部, 助手 (10294670)
酒井 徹  徳島大学, 医学部, 助手 (40274196)
姫野 国祐  徳島大学, 医学部, 教授 (50112339)
キーワードマラリア原虫 / 熱ショック蛋白質90 / 遺伝子解析
研究概要

宿主防御からのエスケープ機構に係わるマウスマラリア原虫Plasmodium yoeliiの熱ショック蛋白質90(HSP90)のcDNAクローニングをreverse transcription polymerase chain reaction(RT-PCR法)、rapid amplification of cDNA ends (RACE)法を用いて行い、強毒株、弱毒株のHSP90の一次構造を決定することにより、以下のことが明らかになった。
1.P.yoelii HSP90 cDNAは、強毒・弱毒株ともに、HSP90ファミリーモチーフを有する721個のアミノ酸からなる分子量約83kDaの蛋白をコードしていた。
2.強毒、弱毒株の塩基配列比較から、3カ所のsilent mutatinが確認された。
3.推察されるアミノ酸配列は、ヒトに感染する熱帯熱マラリア原虫P.falciparumのHSP90と最も高い相同性(約86%)を示し、ヒト、マウスのそれとはともに約76%であった。なお、最も高い相同性を示したP.falciparum HSP90と特に異なる点として、アミノ酸23残基が欠損している領域が存在していた。
さらに、感染を成立させる強毒株と感染を成立できない弱毒株においてHSP90の発現が、転写レベルで異なっているか、ノーザンブロット法を用いて検討中である。また、弱毒株は免疫機能がないSCIDマウスでの継代と正常マウスでの継代では、その後の病原性において変化が認められることから、この現象とのマラリア原虫HSP90の関連性を検討する予定である。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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