研究課題/領域番号 |
11877068
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
岸 玲子 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80112449)
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研究分担者 |
佐田 文宏 北海道大学, 大学院・医学研究科, 講師 (90187154)
小橋 元 北海道大学, 大学院・医学研究科, 助手 (60270782)
本間 研一 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (40113625)
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キーワード | スチレン / 内分泌動態 / プロラクチン / 黄体形成ホルモン / 成長ホルモン / チロクロームP450 / P450 II C11 / 6 |
研究概要 |
近年、内分泌攪乱物質に関する問題が重要視されているため、内分泌攪乱物質も含めた環境化学物質曝露による神経内分泌物質の動態と、生殖毒性の発現について知見を得ることを目的とした。 有機溶剤スチレンモノマー破産業分野での用途の広さ、また日常的にも食品容器としての使用料の多さに伴い、スチレンの取り扱い作業者の数も多い。疫学調査で女性労働者の月経障害や低体重児出産などの報告もあることから、内分泌攪乱作用の疑いもあるスチレンモノマーを使い、本年度はスチレンモノマー曝露による神経内分泌動態(ホルモン変化)について検討を行った。その結果、比較的低濃度(100ppm)で短期間(2週間)の曝露でもラットのプロラクチンレベルを上昇させ、雌雄ともにLHに作用することが求められた。このことはプロラクチン、LHはスチレンによる内分泌攪乱作用のマーカーとしても有効と考えられる。 また、同時に基礎的なスチレン代謝酵素活性の妊娠時と非妊娠時の差、雌雄差の検討を行った。スチレン代謝酵素活性は成熟ラットでは雌雄による性差が見られ、スチレンモノマーの薬物代謝動態が妊娠中は非妊娠時より酵素活性が減少していた。今回の内分泌動態変化、薬物代謝酵素活性の変動についての実験から次世代影響を引き起こす要因となるメカニズムについての一端を明らかにした。
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