研究概要 |
1)8種類の雄性Wistarラット(Crj,Std,Std/ST,WKY/Hos,Imamichi,Kud,Sea,Jcl)を入手し、「普通食」(糖質60%、蛋白質25%、脂肪15%の精製飼料)で馴化飼育した。10日間の馴化飼育後、ラットを「普通食」あるい「低糖質/高脂肪食」(糖質10%、蛋白質25%、脂肪65%の精製飼料)を3日間(16:00-10:00)与え、16:00にそれぞれのラットに腹腔内糖負荷試験(2g/kg IPGTT)を施行した。「低糖質/高脂肪食」によってラットの耐糖能は明らかに低下した。負荷前値+負荷後30分値+負荷後1時間値+負荷後2時間値の合計を計算し、この合計値によって耐糖能を評価した。低糖質/高脂肪食」に対して高感受性を示すJcl Wistarと低感受を示すImamichi wistarを「普通食」あるいは「低糖質/高脂肪食」で飼育して耐糖能の経過を観察中である。 2)「低糖質/高脂肪食」によって、最も耐糖能が悪化した雄性ラット(Std/ST)と同系統の雌性ラット選択した。これら雌雄の高感受性ラットを交配して得られたラットをF0とした。F0ラットが性成熟した時点(10週齢)で3日間の「低糖質/高脂肪食」飼育を行って、高感受性ラットを選別し、その兄弟姉妹交配によって得られたラットをF1とした。現在F1ラットを飼育中である。F1雌雄の高感受性ラットの兄弟姉妹交配を行ってF2を得る予定である。
|