正常出産と切迫流早産の差異はどの様な点にあるかを母体側から検討するために母体尿中のドパミン(DA)、13、14、ジヒドロ15ーケトープロスタグランヂンF_<2α>(DHKF_<2α>)、血漿CRHの変動について、正常分めんの母と切迫流早産の母の血液と尿検体について調べた。DAとDHKF_<2α>は正常の母に比べて切迫流早産のリスクを持っている母は妊娠36週目に高値であった。プロスタグランジンF_<2α>(PGF_<2α>)とDHKF_<2α>も分めん時、切迫流早産の母で高値を示した。血漿CRHは妊娠母体は非妊娠者に比べて妊娠第三期にたかく、分めん後3日目に正常に戻った。また、これらの指標の相互間には高い相関を認めた。以上の結果はBiogenicAmines 1999;15:287-306.に報告した。
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