2年度で、大阪府下の各市町村に存在する高齢者の介護や福祉等サービスを行っている施設のデーターベース作成を試みた。施設側も利用者側もの双方向性になる様に、データーのテンプテートを作成し、データーのサーバーの管理のみを申請者とその研究協力者が行い、インターネット上で操作できる様にした。但し初年度は未だ介護保険も施行されていなかったので、大学と医師会のイントラネット内で試行した。翌年からはインターネット上で施設側は操作可能にし、利用者側は広く検索閲覧できる様にした。 大阪府下276施設のデーターを入力されており、以下のサイトで検索閲覧出来る<http://scorpion.yurin.or.jp/kaigoasp>___-.このデータベースには、施設の一次資料として施設名称、所在地、連絡、管理者名等で、交通アクセス等の紹介もされ、276施設は大阪府庁の公表資料より作成した。二次資料は各施設が提供する介護・福祉サービスメニュー(訪問介護・看護、入浴介護、福祉用具貸与等の有無、生活介護等)の他に、実施されている場合は訪問診療や歯科訪問診療等の医療サービスの有無等、その受け入れ人数やその特色、施設勤務者の職種別人数等である。これは協力を得られた施設からの情報で、一部施設では、申請者が訪問し、実施を確認したが評価はしていない。実施を確認した施設では、実際のサービス内容を、静止画像及び動面で記録し、紹介という形で三次資料として充実を図った。無論、この三次資料まで全てインターネットで閲覧出来る。各施設特有のIDとPasswordを与え、申請者が管理するデーターベースのサーバーコンピューターにインターネット経由でアクセスし、リアルタイムで追加更新が理論的にも実際的にも出来ることになっている。しかし、公私立の施設間で、データー充実の協力に温度差が二次資料の拡充の頃より生じた。また、施設間のIT技術の整備とIT技能の格差が顕著で、その格差自身が話題となり協力体制に大きな歪みを生じ、データーベース充実が不十分のまま残っている。
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