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2001 年度 実績報告書

超音波反応性微小カプセルによる血管増殖遺伝子導入に基づく冠血管新生療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11877123
研究機関香川医科大学

研究代表者

野崎 士郎  香川医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (80243773)

研究分担者 水重 克文  香川医科大学, 医学部, 助教授 (90166009)
千田 彰一  香川医科大学, 医学部・附属病院, 教授 (30145049)
田港 朝彦  香川医科大学, 医学部, 教授 (90107954)
舛形 尚  香川医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (70263910)
大森 浩二  香川医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (00263913)
キーワード微小カプセル / 超音波 / 心筋 / 微小循環 / 血管新生 / 遺伝子導入
研究概要

本研究は、日本人の死因として増加している心筋梗塞などに代表される虚血心筋への血管新生療法における新しいアプローチとして、超音波により外殻が崩壊する微小カプセルを開発し、そのカプセルに封入した血管増殖遺伝子を標的心筋に到達させ選択的に血管新生を促す治療法の開発を目的とした。超音波反応性微小カプセルは、現在、心筋コントラストエコー法における造影剤として開発されている各種微小気泡を代用しうる可能性が示された。これまでの研究で、微小カプセルの存在下、超音波照射野では細胞膜透過性が亢進し、遺伝子やプラスミドの細胞内導入率が向上することが示された。今回我々は、超音波と微小カプセルの併用で、細胞表面の受容体を介して働くCNPの作用を増強させうるかをin vitro実験系にて調べた。その結果、超音波と微小カプセルとの併用によって、細胞表面で作用するCNPの効果が増強された。CNPは、冠動脈再狭窄抑制作用があるため、超音波と微小気泡との併用によって再狭窄抑制効果が増強される可能性が示された。現在、末梢動脈における遺伝子治療は国内でも臨床治験の段階であり、その投与方法は筋肉内注射とされている。将来的に心筋で血管新生療法を行う場合、開胸下で心筋に直接注入する方法、あるいはウイルスベクターを用いて冠動脈内に注入する方法などが考えられる。本研究により、超音波反応性微小カプセルを用いる遺伝子デリバリーは、実現可能で将来性のある治療法となる可能性が示された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 近藤功: "超音波照射野における白血球とマイクロバブルの相互作用についての検討"超音波医学講演論文集. 28(3):436. 436 (2001)

  • [文献書誌] Kohno M: "Effects of valsartan on angiotensin II-induced migration of human coronary artery smooth muscle cells"Hypertension Research. Nov;23(6). 677-681 (2000)

  • [文献書誌] Kondo I: "Ultrasonographic assessment of coronary flow reverse and abdominal fat in obesity"Ultrasound Med Biol.. 27(9). 1199-1205 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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