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1999 年度 実績報告書

張力が表皮角化細胞の遊走と増殖に及ぼす影響について

研究課題

研究課題/領域番号 11877140
研究機関東京大学

研究代表者

大河内 仁志  東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (30185235)

キーワードケラチノサイト / 遊走 / 増殖 / 張力
研究概要

コラーゲンでコートしたシリコンの培養皿に表皮角化細胞を培養し、培養皿をそれぞれ10%、20%、30%伸展して固定し、張力をかけて培養を継続した。1週間後の細胞数を計測したところ、10%伸展させた場合に、伸展させなかった場合より細胞数の増加がみられた。培養条件(カルシウム濃度や細胞成長因子など)による影響とHACAT細胞や腫瘍細胞株を用いた比較検討を今後行う予定である。
張力による細胞内シグナル伝達系の関与を調べるために、まずERK1,2に注目した。表皮角化細胞伸展の有無によるERK1,2の発現を免疫ブロット法により検討したところ、伸展15-30分後に発現の亢進が認められた。今後JNKとp38の系についても検討する予定である。
張力が表皮角化細胞の遊走に及ぼす影響を調べる実験では、張力のかかる方向への遊走が増加すると仮定したが、まだ証明できるような遊走パターンは観察されていない。アッセイ系を含めて現在も検討中である。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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