平成11年度は研究計画書にあったように、ln vitroで認められている細胞傷害性ゼラチンビーズがIn vivoにおいて作川を有するか否かの検討を行った。具体的にはヌードマウス皮下に移植したヒトリンパ性白血病細胞株に対して細胞傷害性ゼラチンビーズと無処理のゼラチンビーズを投与し、腫瘍株の縮小効果を認めた。 また、抗Fas抗体処理細胞傷害性ゼラチンビーズを用いて、In vivo投与したところ、若干のリンパ球減少とともに肝細胞逸脱酵素の上昇を認め、抗Fas抗体が関与していることを推測させる実験結果を得た。現在この細胞傷害性が抗Fas抗体による確証を得るため、抗体の結合部位に対する抗体とペプチドを用いた阻害実験を行っている。
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