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1999 年度 実績報告書

担癌生体末梢血中の樹状細胞の抗原提示機能の評価方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11877195
研究機関岐阜大学

研究代表者

杉山 保幸  岐阜大学, 医学部, 助手 (90211309)

キーワード樹状細胞 / 抗原提示機能 / 消化器癌 / 癌免疫療法
研究概要

進行癌あるいは再発癌の6症例(胃癌:2例、乳癌:2例、食道癌、大腸癌:各1例)を対象として、末梢血より単核球を比重遠心法にて分離後、プラスチック付着細胞を採取し、IL-4(1ng/ml)とGM-CSF(50ng/ml)の存在下に樹状細胞(DC)を誘導した。そして、このDCと胸水あるいは局所再発病巣より採取した自己の癌細胞をmitomycin Cにて処理したものとを混合培養し、monocyte conditioned mediumを加えてDCを活性化した。そして、活性化されたDCのプロフェッショナルな抗体呈示機能を臨床的に検討する目的で、当該症例の末梢血単核球(PBMC)1×10^7個とIL2添加培地で混合培養し、7日後あるいは14日後に得られたエフェクター細胞を経静脈的あるいは局所的に投与して抗腫瘍効果を調べた。なお、PBMC培養24時間後から4日目まではCD3抗体固層化dish上で培養した。乳癌胸腔内転移例では、胸水と胸腔内病変の消失がみられ、食道癌縦隔再発と皮膚転移例ではエフェクター細胞を局注した部位での皮膚転移巣の消失が観察された。治療に伴う副作用として全例に発熱がみられたが、重篤ではなかった。また、発熱以外の有害事象は認められなかった。以上から、進行した担癌生体においても、末梢血から誘導した樹状細胞に抗原呈示能を賦与できる可能性が判明したため、今後、胃癌、大腸癌症例を対象として、末梢血中の樹状細胞の抗原呈示機能を評価する予定である。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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