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2000 年度 実績報告書

ヒト粘膜下層を用いた浸潤能の測定系の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11877208
研究機関群馬大学

研究代表者

桑野 博行  群馬大学, 医学部, 教授 (90186560)

研究分担者 志村 龍男  群馬大学, 医学部, 助手 (00282393)
浅尾 高行  群馬大学, 医学部, 助教授 (40212469)
キーワードヒト胃粘膜下層 / 癌細胞 / 細胞培養 / 浸潤能アッセイ
研究概要

平成11年度までに確立した、粘膜下組織を凍結し水平方向に薄切する方法により、スライドグラス上に固定し、この上に胃癌細胞を載せmoisture camber内で培養し一定時間後に固定しパラフィンに包埋した。癌細胞をHE染色し、最深浸潤部での浸潤距離を測定し、浸潤能の指標とすることができた。
組織型の異なる胃癌細胞をこの方法で測定すると、低分化癌の浸潤傾向が高分化癌よりも強く、臨床的な癌細胞の浸潤傾向と矛盾しない結果であった。
しかし、癌細胞が評価可能な深さまで浸潤するためには、細胞の種類によるが、少なくとも数日の培養が必要であることが明らかとなった。この間に薄切したヒト胃粘膜下層の組織が変性を起こし、正確な浸潤能を反映しなくなる可能性が示唆された。また、胃粘膜組織を凍結切片に薄切する際に、小さな亀裂が生じることが明らかとなり、ここを伝わって上層の癌細胞が進入する像が見られた。このため、均一に組織を切り出すための技術的な工夫が必要と考えられる。今後のさらなる検討と、測定法の改良が必須と考えられた。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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