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1999 年度 実績報告書

神経膠腫におけるミトコンドリア透過性遷移とBcl-2ファミリー蛋白発現の解析

研究課題

研究課題/領域番号 11877229
研究機関北海道大学

研究代表者

寳金 清博  北海道大学, 医学部・附属病院, 講師 (90229146)

研究分担者 黒田 敏  北海道大学, 医学部・附属病院, 助手 (10301904)
多田 光宏  北海道大学, 医学部, 講師 (10241316)
キーワードGlioma / Apoptosis / Bcl-2 / Mitochondria / Permeability Transition
研究概要

本研究の目的は膠芽腫細胞株においてアポトーシスに関与する種々の遺伝子異常を系統的に明らかにして,それら細胞株について低O_2耐性が各種腫瘍柳制遺伝子の状態に依存するものであるか,そしてそれがミトコンドリア透過性遷移とどう関係するのかをBcl-2ファミリー蛋白発現の状態と関連づけ明らかにすることである.
本年度においては以下のような研究結果が得られている.
1)18種類の膠芽腫細胞株においてp53,PTEN/MMAC1,p16,p14/ARFの状態を系統的に明らかにし,誌上発表を行った(Ishii,Tada,et al.Brain Pathol,1999).
2)これら細胞株におけるミトコンドリア透過性遷移自体はCa++,低O_2負荷に対して他の細胞に比べ明らかには低下はしていないという結果を得た.
3)Bcl-2の発現はp53の変異株では上昇しており,Baxの発現はp53変異株で低下していたが,ミトコンドリア透過性遷移の状態とは明らかな関連を認めなかった.
これらの結果から,膠芽腫細胞でのアポトーシス誘導が起こりずらい原因として,ミトコンドリア透過性遷移の後に起こるcytochrome Cやapoptosis inducing factor(AIF)の遊離に対し,膠芽腫細胞では不応性となる何らかの原因があると推定された.
これを受け,次年度においては
AIFの異変が膠芽腫細胞に存在するかどうかを検討するとともに,AIFを膠芽腫細胞に誘導発現してアポトーシスが惹起されるかどうかを検討する予定である.

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2013-12-04  

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