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2000 年度 実績報告書

神経路遮断痛に対する大脳皮質運動領野電気刺激療法の治療効果に関する基礎的研究;c-Fosを用いた解剖学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 11877232
研究機関弘前大学

研究代表者

高橋 敏夫  弘前大学, 医学部・附属病院, 講師 (20206824)

キーワード神経路遮断痛 / 三叉神経痛 / c-Fos蛋白 / 運動領野電気刺激療法 / 動物実験 / 頑痛症 / 免疫染色 / ネコ
研究概要

【目的】平成11年度の研究で、求心路遮断後には上位の知覚ニューロンが賦活されるとともに、帯状回を初めとする大脳辺縁系がこれを修飾しdeafferentation painの発現に関与しているという可能性が示唆された。今回は、神経路損傷後に生じるdeafferentation painに対する運動領電気刺激の治療効果を、成熟ネコの三叉神経遮断痛モデルにおいてc-Fos蛋白の脳内発現部位を比較することで、明らかにすることを目的とした。【方法】深麻酔下にネコ三叉神経を頭蓋内硬膜外において高周波焼灼により破壊し求心路遮断モデルを作製、約6ヶ月後に生じる自傷行為を確認後、2頭に対して脳表の硬膜外運動領野に2連円板電極を置き、刺激による痙攣を生じない程度の刺激条件を選び、24時間持続刺激を一週間おこなった。電気刺激装置は日本光電テレメトリー刺激装置(SRG-3100,ZR-301)を用いた。【結果】自傷行為がなくなることを期待したが、こられのネコでは自傷行為に明らかな変化は見られなかった。【考察】当初、自傷行為の軽減したネコと変化のなかったネコおよびコントロール群を灌流固定後、oncogene社製c-Fos抗体(antibody-2)を用いてLSAB法により免疫染色を行い、c-Fos蛋白の発現の強さを帯状回を初めとする大脳辺縁系で比較検討する予定であったが、今回の刺激条件では自傷行為に変化が見られず、目的とするデータを得るに至っていない。今後、刺激条件と刺激部位を更に検討し、個体数を増やして再検討する必要がある。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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