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2001 年度 実績報告書

難治性てんかん治療としての迷走神経刺激に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11877237
研究機関山梨医科大学

研究代表者

上野 武彦  山梨医科大学, 医学部, 助手 (40252035)

研究分担者 内田 幹人  山梨医科大学, 医学部, 助手 (30313795)
小俣 朋浩  山梨医科大学, 医学部, 助手 (60233615)
キーワードてんかん / 迷走神経刺激 / ラット / カイニン酸
研究概要

ラット扁桃体カイニン葭注入モデルを確立し、頚部迷走神経に刺激電極を装着し、無麻酔無拘束下で硬膜外脳波記録および行動観察をおこなった.迷走神経刺激によるラットの行動上の変化は顔面や上肢の痙攣が減少した.脳波上の変化では迷走神経刺激前の1時間と刺激後の1時間とを比較すると、burst spikeが明らかに減少し、α波のパワースペクトルが明らかに増加していたが、1時間の刺激と3時間の刺激でのはっきりした差はなかった.
このα波パワースペクトルの増加がどのような機序で起こりうるかを推定しながら、免疫組織学的手法により迷走神経刺激で興奮が起こる脳部位を同定しようと試みたが、固体ごとのばらつきが多く、まだ一定した傾向があるとはいいにくい.ただ、視床に神経興奮性を多く認めることからは迷走神経刺激が視床を賦活し、脳波上の変化を起こすと考えられるが、このことが迷走神経自体の刺激でなく、他の感覚刺激でも抗てんかん効果を示すことがありうるのかの当然生ずる疑問に対しての答えが用意できない.最近注目されている視床下核の抗てんかん効果に関しても検討をおこないつつあるが、無麻酔の動物でてんかんを評価する難しさが完全に克服できておらず、まだ経過報告の形で報告せざるを得ない.

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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