研究分担者 |
中村 浩幸 岐阜大学, 医学部, 助手 (10211434)
岩間 亨 岐阜大学, 医学部・附属病院, 助手 (20303498)
郭 泰彦 岐阜大学, 医学部・附属病院, 助手 (90242718)
坂井 昇 岐阜大学, 医学部, 教授 (10021487)
伊藤 和夫 岐阜大学, 医学部, 教授 (60093184)
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研究概要 |
感覚系の機能障害に対する、運動系の刺激が、いかなる作用により治療効果を引き起こすかという点に関して、形態学的に検討した報告はない。そこで、視床痛の機序,運動野刺激療法の理論的裏付けを検討するために視床,一次体性感覚野,一次運動野の間のconnectionの変化を形態学的に明かにすることを目的として実験を進めているところである。現在までのところ,正常ラットにおいて,一次体性感覚野に神経トレーサーであるWGA-HRPを注入し視床・皮質間の神経連絡について神経回路の変化について検討した。また、一次運動野と視床との神経回路を詳細に検討するために、一次運動野の皮質破壊モデルを作成し、神経回路の形態について検討を行った。これらの実験系のうち、注目されることは,一次運動野を破壊した場合に一次体性感覚野に神経トレーサーであるWGA-HRPを注入したところ視床において背外側核が新たに標識される例が存在することである。しかし,背外側核が標識されない例もあり、この点については損傷を加えない場合に背外側核にトレーサーを注入し核である後外側腹側核(VPL)、内側腹側核(VPM)を崩壊した場合の神経回路の変化が起きるのかどうかを検討していく予定である。更には,損傷から1週後,3週後,6週後,12週後,24週後の経時的変化についても実験を重ねて行く予定である。
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