研究課題/領域番号 |
11877245
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
藤居 徹 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (70302122)
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研究分担者 |
伊橋 光二 東北大学, 医学部・附属病院, 講師 (40160014)
市江 雅芳 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20193427)
半田 康延 東北大学, 未来科学技術共同研究センター, 教授 (00111790)
山本 澄子 東北大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (30302102)
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キーワード | デコンポジション法 / 筋電図 / 促通現象 / 閾値下電気刺激 / 麻痺疾患 |
研究概要 |
本研究の目標は、麻酔肢へ閾値下電気刺激を与え、その筋張力変化と運動単位リクルートメント変化を測定し、生理学的機序を解明することにある。そのために、平成11年度は、測定系・解析系を構築し健常者でその妥当性を検討した。 測定系・解析系の構築は、主に藤居が行い、健常者・麻痺疾患からのデータ採取・解析は、藤居・半田が共同で行った。測定系の電気刺激装置、データレコーダー、筋電計、筋張力測定装置は現有設備を使用し、筋電採取用のワイヤー電極と解析用パソコンシステム(データレコーダーからのデータ転送システム)は新規購入した。また、健常者へは充分なインフォームド・コンセントを行った。 本年度は、二つの準備的な研究を平行して進めた。 (1)測定系を構築した。測定系は、電気刺激装置、筋電採取用ワイヤー電極、筋電計、筋張力測定器、データレコーダーより構成される。このうち、充分な運動単位リクルートメントを測定できるようなワイヤー電極は既存にないため、新規に開発した。 (2)解析系を構築した。解析系は、解析用パソコンシステムを新規に開発した。特に、データレコーダーからのデータ転送方法とパソコンシステム内でのデータベースを高速化して、リアルタイム処理を実現した。また、自動Decompositionプログラムを開発し、健常者筋電データよりその妥当性を検討した。 自動Decomposition法では、自動化するためのいくつかのパラメータが計測電極の特性に依存するため、実際に健常者よりデータを採取し、新規開発した電極で充分な運動単位の検出が行えるまで、測定系と解析系の両方を繰り返し改良を加えた。そして、安定した結果が得られる測定・解析系を構築した。
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