研究課題/領域番号 |
11877247
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
田中 栄 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (50282661)
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研究分担者 |
中村 耕三 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (60126133)
織田 弘美 東京大学, 医学部・附属病院, 助教授 (60101698)
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キーワード | 破骨細胞 / 酵母two-hybrid法 / c-Src |
研究概要 |
破骨細胞は骨吸収の中心となる細胞である。最近のノックアウトマウスを用いた研究から破骨細胞の活性化に非レセプター型のチロシンキナーゼであるc-Srcが重要な役割を果たしていることが明らかになってきた。c-Srcは膜結合型のチロシンキナーゼであり、その細胞内シグナルはターゲット分子のチロシンリン酸化を介して細胞内に伝えられると考えられる。c-Srcのターゲットを同定するために酵母におけるtwo-hybrid法を用いた。酵母の転写因子Gal4のDNA結合部位にc-Srcの全長を融合させたベクターを作成した。またGal4の転写活性化ドメインを融合させた遺伝子ライブラリーを購入し、これらを用いてレポーター遺伝子の発現を指標にちてc-Srcと結合する蛋白の同定を行った。これまでに20クローンが特異的にc-Srcと結合することが明らかになった。この中には癌抑制遺伝子など既知の遺伝子、および未知の遺伝子が含まれていたが、その内の一つが細胞内の膜輸送を司る蛋白質であることが明らかになり、その機能の解析を現在おこなっているところである。
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